沖縄のヌチグスイ イカ墨
イカ墨には、昔から「血圧や熱を下げる効果がある」といわれています。
沖縄の言葉ではこのことを「サゲグスイ(=下げ薬)」といい、「ヌチグスイ(=命の薬)」と言われてきました。お産の後にもイカ墨を使ったおつゆ、イカ墨汁を飲んだ、と聞いたことがあります。
この他にイカ墨は、下痢やのぼせ、解毒、頭痛にも効果があるそうです。
イカ墨・イカ墨汁(イカ汁)
イカ墨汁は真っ黒いスープで、初めて見たときはビックリしてしまう、強烈な見た目を放つイカ墨のおつゆです(笑)。
しかし、沖縄の人はもちろん、観光客にもとても人気のある沖縄料理の一つでもあります。
かつおだしのきいた、温かいイカ墨汁は、風邪をひいた時にはもってこいですよ!
個人的にはオキハムという沖縄の食品メーカーのイカ墨汁のレトルトパウチが一番のお気に入り&おすすめです。自分で作る自信がない方や初めての方には、オキハムの「イカ墨汁」をお勧めします☆
イカ墨汁のレトルトパウチならお鍋で温めるだけの手軽さなので、私は風邪を引いたときのために家にストックしていた時期があります(^−^)おいしいだけでなく、イカ墨汁のヌチグスイ、サゲグスイ(解熱効果)を狙ってでもあるんですが(笑)
(今はレトルト食品ではなく、イカ墨塩辛を利用して作っていますが、やっぱりオキハムのイカ墨汁が一番おいしい!!) ♥ イカ墨汁一覧 を楽天市場で比較
イカ墨汁の作り方
イカ墨汁に使われているイカは、本州のマーケットではあまり見ることがない、「白いか」という種類のものを使っています。
「白いか」は別名「アオリイカ」とも呼ばれていますが、スルメイカなど他の種類のイカではイカ墨汁特有の「コク」と「甘み」が出ないのです。
スルメイカでも作れないことはありませんが、一度作ってみると、その味の違いがわかります。
白イカ(アオリイカ)以外では、生臭くなりすぎたり、甘みが出ないのでおいしくありません(苦笑)。。
イカ墨汁の材料
【 】内の分量はおおよその1人前です。
白イカ(アオリイカ) 【100g】
イカ墨 【大さじ0.5〜1を好みで】
豚赤身肉 【40〜50g】
↑グーヤーヌジー(ウデ)又はチビジリ(モモ)がおすすめです
かつおだし汁
【2カップ】
塩 【少々】
ンジャナ
(苦菜) 【30〜40g】 |
- 白イカは、中の墨袋をつぶさないように注意して、足と内臓を引き抜きます。墨袋はつぶさないようにとっておいてください。
イカの身は皮をむき、短冊に切ります。繊維に逆らうように切ると食べやすくなります。イカの足は4センチくらいの長さに適当に切っておけばいいです。
- 豚肉も、イカと同じ短冊状に切ります。
- ンジャナ
(苦菜)は洗って水気を切り、一口大に切っておきます。
- 鍋に切ったイカ・豚肉・ンジャナ
(苦菜)とだし汁をいれて火にかけます。
ンジャナ
(苦菜)はその名の通り苦味があり、冷たいだし汁から入れることで苦味を抑えることができるんです!
鍋の中身が煮立ったら、アクを取り除き、材料がやわらか〜くなるまで弱火で煮込みます(大体30分〜40分くらい)。
- 材料がやわらかくなったら塩で味付けをします。
- 1.でとっておいたイカ墨を加え、混ぜ合わせます。
イカ墨を入れてから煮立ててしまうと、「サゲグスイ」としての効果がなくなる(減る)そうです。
グツグツと煮立てないように注意してできあがり!!
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